Entrenador de fútbolsala

フットサルの指導者をしています。フットサルについて思うこと、個人的見解を書いています。

フットサルにおけるGKの重要性

フットサルだけではないと思いますけどね。
GKの重要性って。
 
しばらくぶりの更新になります。
この半年近くで自分の身の回りが劇的に変わっていたので、頻回に更新することが出来ていませんでした。
ネタ帳にしているevernoteiPhoneのメモには沢山のアイディアを残しているんですけどね。笑
 
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今回、全日本女子フットサル選手権が札幌で開催されていたので、試合を観に行ってみました。
その上での雑感を。
 
フットサルの勝敗におけるGKの比率は一般的に50%と言われています。
この時点でも非常に高いとは思います。
ですが、個人的にはGKの比率は60〜70%だと思っています。
なぜならGKが試合の勝敗に直結するプレーが多いから、です。
もちろん、得失点だけの話ではありません。
GKはフィールドプレイヤー(以下、FP)よりも一番後方に位置しており、味方選手・相手選手全ての動きを把握することが出来ます。
特にゴールまでの距離が非常に近いフットサルは頻繁に攻守が切り替わるため、気を抜かず常にどんなプレーにも対応が出来るよう準備をしている必要があります。
そのため、GKはフットサルの戦術だけではなく、その本質を深く理解している必要があります。
 
これは最近のサッカーでも同じことが言えますね。
 
海外ではGKはスペシャルなポジションであり、リスペクトされているのですが、こと日本においてはGKのミスが即失点につながるからか、あまりリスペクトされていないように感じます。
育成年代では運動神経の鈍い子がGKを任されているチームも散見されています。
ですが、本来GKの役割やその重要性を理解していれば、チームの一番運動神経の良い子が任されるべきチームにとって不可欠なポジションでなければならないはずなのですが。
 
最近はボールスキルの高いGKが一般的になってきており、FPと同様に技術を磨いていく必要性はありますが、それでもGK特有のトレーニングも必要になるので、早い段階からGKの専門的な指導を受けることが大切ではないかと考えています。
 
さて、今回の全日本女子フットサル選手権で感じたこと。
 
それは質の高いGKを擁しているチームが良い成績を挙げていたということ。
優勝やベスト4という単純な結果だけではなく、そのチームにとっての良い成績です。
もちろん、上位の結果を残しているチームの失点数を考えると、質の高いGKがいたということは非常に重要な要素となっていることは明らかです。
特に決勝のSWH Ladies Futsal Club 対 arco-iris KOBEの試合は非常に緊迫していて、展開としてはそこまでオープンとは感じませんでしたが、前述の通り、質の高いGKを擁していたこともあり、戦略的にも均衡し、見ていてとても楽しかったです。
優勝はarco-iris KOBEでした。
特にこの試合、シュート数を見てもarco-irisがSWHの3倍近くシュートを打っていましたが、それでも0-4という結果はGKに助けられたということも多いのではないでしょうか。
もちろん、失点原因は直接的なGKだけによるものではなく、プレッシングが上手くはまらなかったということもあるでしょうし、FPとGKの連携ミスや戦略的戦術的なエラーもあったと思います。
ただ、だからといってGKの質が低かったかというと、そうは全然感じませんでした。
勝敗を分けた差は、本当に少しの部分、ディティールの違いや運もあったのではないかと思います。
それくらい拮抗した緊張感のある良い試合でした。
 
今回、GKの重要性を再認識したことと合わせて、3−1システムの有効性も感じたので、その点についてはまた別の機会に。
 
日本のGKという役割に陽が当たることを願います。
 
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